■ヘアカラーの注意点
ヘアカラーによるトラブルの原因の多くは、「 ジアミン 」「 アルカリ 」「 過酸化水素 」にあります。
特にジアミンによるトラブルは、蓄積型のトラブルであり、花粉症と同じです。
一度かぶれてしまうと、次も必ず反応してしまいます。
一度かぶれた方は、ジアミンの量が少ないから大丈夫とか、時間が短いから大丈夫ということは
まったく関係なく、ほんの微量でも触れてしまえば、かぶれてしまいます。
「 ジアミン 」は、強い毒性をもっているにもかかわらず、日本では情報が不足していて、認識不足による
野放し状態が現実です。 フィンランドでは1991年に一般向けの使用が禁止されています。
現在日本の人口の3分の1が何らかのアレルギーをもっており、東京都などは80%の家庭にアレルギー
症状のある人がいます。 乳幼児の6〜7割がザラザラの肌になってきていると言われています。
今後、予備郡を考えると日本人の半分以上がアレルギー体質をもつと考えられています。
このような状況から、蓄積型であるアレルギー物質を含む製品を使用する際は注意が必要です。
■こんなことに注意してください
ジアミンを含む薬剤を使用したことのある、カップ・ハケ・マドラー・手袋など、ジアミンを含まない薬剤で
同じものを使用しないようにする。(微量でも反応します)
ご自宅でホームカラーをなさっている方は、1剤と2剤をとにかくよく混ぜ合わせてください。
先に書いた「過酸化水素」によるトラブルを少なくすることができます。
腕が痛くなるくらいかき混ぜてください。
人間の体は、PH6以上で刺激を感じるそうです。 あまり「アルカリ」が高くない製品を使用することで
「アルカリ」からの刺激を低減できます。 暗めの色味を使用するのも良い方法だと思います。
(一般的にカラー剤は暗くなるとPHが低いようです)
■地肌の保護
カラーを使用する時に、地肌に保護剤を塗布して皮膜をつくってからカラーを塗り始めることで
先に書きました様々なトラブルからほんの少しですが、軽減してくれると思います。
洗髪の際は、顔に塗るファンデーションを落とす時と同じで、しっかりカラー剤を乳化して
頭皮のキメのなかに入り込んだカラーもしっかり落とすことが大切です。
■最後に
カラー剤の説明書はしっかりと読みましょう。
体調の悪い時は控えましょう。
染まらないから時間を長く置いたり、加温することはやめましょう。
染める48時間前に使用する薬剤でのパッチテストを行い、アレルギー反応が出ないことを確認しましょう。
前回は大丈夫だったから今回も大丈夫ということはありません。